執筆者:陣内
こんにちは、本日はFPI-6について解説します!何かと定量化が面倒な足部評価、なんとなくアーチの低下があり、そこにアプローチしても果たしてどの程度良くなったか不明、、ということも。Navicular dropテストや、Leg heel alignmentも有名ですが、割と時間とテクニックを要します。という観点より、個人的に臨床でよく使う指標を紹介、慣れれば2分ほどで完結し尚且つ道具が不要で見るだけ、かつスコアになるので臨床の結果として評価しやすい、という利点があります。
大前提として、低アーチ(回内足)=プラス評価、高アーチ(回外足)=マイナス評価ということを抑えてくと理解がしやすいかなと思います。※アーチが低いと高得点になるのが感覚的に混乱しやすいです、なぜこの立て付けに下のだろう。。
評価方法:
患者は両手足を支え、リラックスした姿勢で立つ。
腕は横に置き、まっすぐ前を向いて静止するように指示する。楽な姿勢になる前に、患者にその場で行進するように数歩歩いてもらうとよい。
アセスメントを実施するために、患者は合計で約2分間静止する必要があり。評価者は、評価中に患者の周囲を動き回ることができ、脚と足の後面を観察。
軟部組織が腫れているなどの理由で観察ができない場合は、その項目を見逃し、採点しなかったことをデータシートに記入する。 項目の点数の高低について真に疑問がある場合は、常に保守的な方の点数を使用する。
①距骨頭の触診(図中a)
触診にて距骨頭の内外側を触診します。外側がよく触知できればマイナス、内側がよく触知できればプラス
②外果上下のカーブの観察(図中b)
ニュートラルな足ではカーブは同じと定義、上のカーブに比べ下のカーブが浅い(凸)の場合はマイナス、上のカーブに比べ下のカーブが深い(凹)の場合はプラス評価、ポイントは上のカーブと比較しどう見えるか、という点ですね。
③踵骨内外反位の観察 (図中c)
正常足では、踵骨のラインは垂直です。踵骨のラインがより内反していたらマイナス、より外反していたらプラス
④距舟関節の膨隆の観察(図中d)
正常足では、膨隆は観察されずフラット、逆に回外足では凹んだ様に観察される=マイナス
⑤アーチ高の評価(図中e)
アーチが高い場合はマイナス、低い場合はプラスとなります
⑥後足部に対する前足部の外転/内転(図中f)
正常足の場合、母趾・小趾は均等。小趾が母趾よりも見える場合プラス、母趾が小趾よりも見える場合はマイナス
さて、いかがでしょう、少し慣れるまでに時間がかかりますが、個人的に足部の介入の前になんとなく自然に観察していることが言語化されている気がしております。
治療の効果を上げるためにも見え化をしてみてはいかがでしょう(PDFを添付しておりますFPI6 JPN)